
子どもをスマホでかわいく撮りたい
2025/02/28
みなさまこんにちは。MuSuBi CLUB編集部のきなこです。
最近の私は、撮りためては長いこと放置してきた子どもの写真を重い腰をあげて整理しているところです💦
整理しながらカメラロールでベビーの頃を振り返ってみると…
ねんねの時期は、おくるみの上で真上から撮ったものが多くて同じアングルが多い。ベビーカーに載せて撮った写真も、然り。
懐かしさに浸りながらも「もっと工夫できなかったのかな〜」なんて思います。
そして、スマホカメラが次々と進化をとげ、いろんな機能を備えているのに全然活用できていないという自負があります(笑)。
そこで、今回は大阪・北摂エリアで活動中のママフォトグラファーのいっこさんにお話を伺うことに!
もともとはダンサーの撮影や季節ごとの美しい風景をとり込んだ屋外撮影を得意とするカメラマンで、自身の出産を機にお食い初めやお宮参り、入園入学などの撮影機会もぐんと増えたそう。
今回は「スマホで撮る」をお題とし、先輩ママならではの視点からのヒントやお役立ちTipsをたくさん伝授してもらいました。
ママ1年生はもちろん、“もと0歳児ママ”の皆様も今すぐ実践できるヒントをたくさん詰め込んでお届けします!
contents
◾️年齢別ヒント
🌱 0歳
「ねんねの時期、似た感じの写真ばかり」
→3つのポイントでバリエーションが一気に増えます!
📷Point1 角度
おくるみや寝具に寝ているベビーを上から撮ることが多いと思いますが、 角度を変えてカメラを構えてみると一気に新鮮な構図になります。
「例えば・・・位置を下げて撮ってみましょう!真横から赤ちゃんを撮ります。 ねんねのベビーの横顔写真は、まつ毛の長さが強調できたりと思わぬ発見も!」
カメラの位置を下に…ということですが、みなさん、自分が思っているよりもっとずっと下からもぜひ狙ってみてください。(地面に這いつくばってカメラを構えているカメラマンさん、どこかでご覧になったことはありませんか…?)
📷Point2 サイズ感
これからすくすく成長するベビー、今だけの小ささを写真に残すポイントも♪
「いい感じの大きさのぬいぐるみがあれば、ぜひ定期的に一緒に撮ってみてください。 生まれたての赤ちゃんと同じくらいのサイズだと理想的!」
ただ隣で寝ているだけだったベビーが、ぬいぐるみをかわいいお手てでつかむようになったり、 動きもみるみる活発に。成長を記録できます。
「きょうだい一緒に、定期的に同じシチュエーションで撮っていくのもいいですね。」
📷Point3 パーツに寄る
小さなかわいいあんよをパパやママの手でつつんでハート型に。
今だけのちっちゃさが映える写真です。足や手など、かわいいパーツにフォーカスした構図も素敵なので、いろいろトライしてみてください。
いっこさんのおすすめは「耳」。
例えば、かわいい耳に焦点を当てて、お顔まわりもふんわりと入るように写してみます。
「耳って可愛いんですよね〜。耳を中心に横からカメラを構えてみると、すごく新鮮な構図で撮れますよ!」
ポイントを意識するだけで、一気にバリエーションが豊かになりそうですね。
そして、ママパパだから撮れる毎日の成長の様子もあります。
📷自分の”手”を見つけた日
あ、この子、「手」というものが分かったんだな…!
ベビー期の成長を実感するできごとの一つ。いっこさんもご自身の子育てで、それは感動的な瞬間だったそう。
赤ちゃんが自分の手をじっと見つめる動作は「ハンドリガード」と呼ばれ、腕や手が自由に動かせるようになった時期に始まります。
「手」というものを見つけて観察し、なめたり触れたりすることは心と身体の成長、どちらにとっても大事なんだそう。
この時期ならではの動きを、写真やムービーに残したいですね。
🌱 1-2歳
「この時期の可愛さも、しっかり残したい!」
動きがどんどん活発になる時期。撮り逃すくらいなら「撮りすぎる」ほうが良いそう。
おすすめは「連写」です。一旦連写しておけばベストなものを後から選べます。バースト撮影はiPhoneの場合はシャッター(白い丸ボタン)を左にスライドさせて長押ししている間、連写を続けることができます。「バースト●個」という状態で保存されるので、後ほどお気に入りを選んで残すことが可能。
素早い動きには、こちらも素早く!!
我が子のベストショットを逃したくない!
そんなときは音量ボタンでシャッターを切ります。 カメラアプリが起動しているときは、スマホ本体側面の音量ボタンがシャッターボタン機能にチェンジ。この機能も活用しない手はありません!(※お使いの機種により設定が必要な場合があります)
お出かけの機会も増え、いろいろなシチュエーションで写真を撮れるようになると思いますが、 いっこさんからのアドバイスは…ずばり
「ママもぜひ写真に入ってください!」
気がついたらママが1枚も写っていなかった…なんてことにならないように、お子さんのためにも自分のためにも♪自撮りも活用しながら積極的に自分の姿を入れていただきたいです。
腕を伸ばしてインカメラを使えば、子どもと一緒のショットがすぐ撮れます。
自撮りなら既に慣れてる!という方も多いかもしれませんが、先ほど話題に出たのと同様、「角度」を少し意識してみてください。横の位置から狙うのも、新鮮な構図になります。
タイマー機能を活用したり、鏡越しに自撮りするのも良い方法です♪
そして、
「泣き顔も残しませんか?」
笑顔の写真は、何よりかわいいと思います。それと同時に泣き顔や真剣な顔、いろいろな表情を前に、ぜひシャッターを切ってみてください(状況的に可能なら!)。
いつか見返した時にきっと宝物になると思います。
🌱 3歳
「じっとしてなくて、いつもブレる🫨」
動き回ってカメラの想定範囲からはみ出して元気爆発!
「ブレるのも“味”ですよね。この年齢ならではの元気さが写真で表現できると思います。 でも、どうしてもブレたくない時は、外で撮りましょう。
十分な明るさがないとシャッタースピードが落ちてブレやすくなります。
1-2歳のポイントでお伝えした連写モードも活用できますよね!」
なるほど。ここぞと言う時の写真は、段取りして明るい場所で撮影ですね。子どもの撮影だけでなく押さえておきたいポイントです…!
できることもどんどん増えて、お話も上手になっていく時期へ。
ここでさらに活用していきたいのがムービー(動画)撮影です♪
🌱 動画
SNSで動画をアップする方も多い昨今、ムービー撮影についてもコツやポイントがあるのかお聞きしてみると、意外な答えが。
「ママパパ、家族とのやりとりやことばの言い間違いをぜひ録画しておきましょう!」
写真で残せないもの、それは「声」。
1つ目の家族とのやりとりについては「ママとこんなふうにお話してたんだ」などとわかるよう、会話まるごと撮影しておきたいです。
2つ目の、言い間違いシリーズもぜひ録画を。「うまく言えたね!」という記録ももちろん大切ですが、ことばを覚えていく過程だからこそ出てくるちょっとした言い間違い…
「とうもころし」 「ヘリぽくたー」 「おかさな」
まさに今が旬です!(笑)
ここはヤラセでいいので、「これは何?」と声をかけて、可愛い言い間違いを映像に残してみましょう。始終ずーっとカメラを回すわけにも行かないので、ムービーに関しては ポイントを絞って「これは撮って残すぞ!」とある程度準備するのがいいみたいです。
◼︎メッセージ
「私の座右の銘は、写真はどんなに多くても、
多すぎることはない!です。
無駄な写真というものは一つもなくて、
撮りすぎくらいがちょうどいい。
自信を持って、撮りまくってほしいです♪」
といっこさん。
とりあえず撮っておきさえすれば、保存する方法はありますもんね。
(コラム記事:「子どもの写真整理、どうしてる?」)
そして繰り返し強調してくださったのが、
「ママもぜひ写っておいてほしいです!
あなたが一緒に写るべき時は”今” と
声を大にして言いたいです」
「産後ずっと疲れているし、この顔であまり写りたくないな」「美容室もずっと行けてないし…」 私自身も過去こんなふうに思っていましたが、“今日の自分がこれからの人生でいちばん若い”、これは間違いありません(苦笑)。
「お母さん一緒に写真撮ろう」なんて言ってくれなくなった高学年男子を横目に、「皆さん、今です!」と私からもお伝えしたいです。
◾️SNSのこと
写真や動画をSNSに、誰でも簡単にアップできる時代。 これだけは気をつけたいことをまとめます。
⚠️公開範囲に注意
「公開範囲はどうなってる?」いつの間にか設定が変わったりしていませんか。 SNSを利用するなら気にしすぎるほど気にしておきたい点です。自分の子どもや家族だけでなく、お友だちや、つながっている人たちのプライバシーを守ることにもつながります。
⚠️写っている人の許可は?
注意すべきは肖像権。友人知人、周りの人など写り込んでいる人物すべてに配慮が求められます。許可を得る場合も、どのSNSに公開するかなど情報の共有が必要になります。
⚠️思いもよらないリスクに注意して!
「名前や住所が載っているわけじゃないし、大丈夫!」ではなくなっています。 自宅ではない、”近所のお店”から生活エリアが特定されたり、「今度の●曜日、ここに行きます」などのリアルタイム投稿も注意が必要。
例えば、写真やコメントから誕生日と年齢が特定されることで、18歳になったその日から違法なバイトのお誘いがDMでくるなんていう話も現実にあるそうです…!
ほかにも、位置情報サービスの設定や、他の人が投稿した写真のシェアに関してなど…デジタルネイティブの子どもたちと一緒に押さえていきたいポイントもたくさんありますので、今後の記事でも取り上げたいと思います。
◾️終わりに
スマホカメラの活用法だけにとどまらず、ワンオペ育児でてんてこ舞いだったあの頃に知っておきたかったヒントの数々。ママだからこその視点や想いを含めてたくさん教えていただきました。
いっこさん自身、お食い初めの撮影でご自宅へ出張した時など、 「ママはとにかく大変そう!せめて写真のことだけは自分に任せて考えなくていいようにしてあげたい」という気持ちで臨んできたそう。
育児にフル回転の忙しい日々、パッと短時間で写真を残せたら大優勝です!
今回の記事が少しでも皆様のヒントになれば幸いです。
\ 今回インタビューした いっこさんのプロフィールはこちら/
「子どもカメラ教室」「おとなカメラ部」「新緑撮影会」など
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instagram:@lifewithphoto_ikko
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