“全然ちがう”が詰まってる!インドの世界をのぞいてみたら

“全然ちがう”が詰まってる!インドの世界をのぞいてみたら

2025/07/25

皆さまこんにちは!

MuSuBi CLUB編集部のきなこです。

大阪では万博が盛り上がりを見せていて、今まで聞いたことのない国の名前にたくさん触れる機会にもなっていますよね!

世界とつながる方法はいろいろありますが、 今回は私たちのブランドと関わりの深いインドをテーマに取り上げます。

 

インドと聞くと、皆さまはどんなイメージをお持ちでしょうか? ”インド初心者”の私にとっては何となく知っている国だと思っていたけれど、少しのぞいてみると実は知らないことだらけ。

MuSuBi cottonのお仕事で知ったインドのコットン農家の方々のお話や、映画や本を通じて知れば知るほど、インドという国には子育てしている立場からも考えさせられることがたくさんあふれていました。

 

地球上の6人に1人がインド人!?

インドが人口で世界一になったのは、2023年4月のこと。国連が発表した推計によれば、インドの人口は14億2,860万人を超えており、この時点で中国の人口を上回りました

つまり、その時点で、地球上の約6人に1人がインド出身という時代に突入したのです。

今後もインドの人口は増加傾向にあり、2050年には約17億人に達するのではないかと予測されています。そして、インドの人口の約半分は30歳未満若い世代が多いことも、経済成長の原動力になっています。

ここ100年で驚異的な増加を遂げてきたインドの人口。1950年代は3億6,400万人だったことを考えてもその勢いがよくわかります。

※参照データ:インド政府「2011年国勢調査(Census of India)」

 

インドのことば

インドではどれくらいの種類の言葉が話されているかご存じでしょうか?

なんと、国の憲法が定める公用語は22種類もあります。さらに方言なども含めると、母語として19,500以上の言語・方言が報告されているというデータも。(その多くは少数話者による方言や地元の呼び名で、主要言語にまとめると約121種類とされています。それでも充分多いですよね…!)

まさに言語の大海原!

インドは世界で最も言語的に多様な国の一つなのです。

公用語の一つが、よく耳にするヒンディー語です。

ヒンディー語の母語話者が約5.28億人

これに対し、 MuSuBi cottonの商品に使われるコットンが栽培されているオリッサ州ではテルグ語が話されています。テルグ語は約9400万人が使っています。

テルグ後は、インド国内だけでなく、アメリカなど海外にも多くの話者がいます。IT業界で活躍するテルグ語話者も多いのだとか。丸みを帯びた優雅な形状が特徴の文字は「インドで最も美しい」と称されています。

※参照データ:インド政府「2011年国勢調査(Census of India)」

現在は英語やヒンディー語を含めて、複数の言語を使い分けて生活している人も多いですが、インドは広く大きく…国内でも言葉が違えばまるで別の国にいるように感じるのも事実。日本にいる私たちには想像しにくい環境です。

そして、そこには社会的な問題課題も絡んでいます。

私は、とある映画でそのことを強く実感したのでご紹介します。

 

インドの大きさが分かる映画

その映画は・・・

公式Xアカウントより 

『Lion/ライオン 〜25年目のただいま〜』(2016年)

※以下にネタバレを含みます

この映画のストーリーはすべて実話。サルー・ブライアリーの自伝『A Long Way Home』(2013年)に基づいて制作された作品です。

インド郊外の村に暮らす5歳の男の子。 不幸な偶然が重なって、家から遠く離れてしまい…

自分の出自も家族の居場所もわからないまま育った男の子が、25年の時を経て自らの力で家族と再会する方法を手繰り寄せていく

というストーリーです。

同じ国の中でそんなことある?って思いますよね。 5歳の少年が、なぜ25年も迷子になってしまったのか… インドの社会課題、言語や子どもたちの置かれている環境、1980年代当時の状況の中で実際に起こったこと。

衝撃的かつ奇跡のようなストーリー、子どもや親、主人公に関わるさまざまな人物から感じ取れる複雑な感情がぐっさりと心に刺さり、鑑賞したあと1週間くらい、私は余韻から抜け出せなくなりました。

「もしも我が子だったら…」特に男の子を育てる親御さんが見たらぎゅーっと胸が締め付けられるようなシーンがいくつもあると思います。

そして、彼が故郷を探し当てるために大きく貢献したのが当時急速に発達した「インターネット」の力。畳み掛けるような後半の展開では、ぐんぐん映画の世界に引き込まれます。

全体を通しては、辛い涙と嬉しい涙、どちらもあふれてくる作品でした。

「ライオン」というタイトルの意味がナレーションで最後に明かされるのですが…これも非常に印象的でした。観終わってみると、インドをこれまでより近く感じられるようになっています。機会があればぜひご覧いただきたいです♪

 

ヒンズー教とヨガ 

そして、インドを知る上で欠かせない要素がヒンズー教

インド人口の約80%をヒンズー教徒が占めています。ヒンズー教は世界最大の多神教。多くの神々への信仰が人々の生活に根ざしています。宗教的な行事は、信仰を問わず人々が共有する生活文化として根づいています。

そして、ヒンズー教はヨガにも深いつながりがあります。

ヨガはもともと、古代インドの宗教的・哲学的伝統の中から生まれたもので、教典の中にも、その思想が記されています。

「心身を整え、悟りに至るための修行法」として発展したヨガですが、いま西洋や日本で広まっている現代ヨガは、呼吸法・ポーズ・リラクゼーションを中心に構成されていて、宗教的要素はほとんど排除されています。でも、そのルーツをたどればヒンドゥー教・仏教・ジャイナ教など、インド発の宗教・哲学と密接に関わりがあるんですね。

 

終わりに

インドについて少しのぞいてみただけでも、驚きの発見がたくさんありました。

ほかの国について知ることは、子どもにとっても大人にとっても「世界とのつながり」を考えるきっかけに。日々の暮らしの中でも、遠くの国と心がつながるような視点を持ち続けていけたら素敵だなあと思っています。

私たちMuSuBi cottonはオーガニックコットンを選ぶことで、今の子どもたち、未来の子どもたちのサポートにつながるしあわせの循環を目指してブランドを運営しています。

「もっと知りたい」という気持ちも、世界をやさしくする第一歩なのではないかなと感じています。 

これからも、少しずつまだ知らない世界とつながっていけたらと考えています。

 

>MuSuBi cottonの社会貢献について(公式サイト内リンク)

 

★今回も最後までお読みいただきありがとうございました★